2020年12月22日は、
グレートコンジャンクションということで
少なからず『風の時代』
ということが話題になりました。
見えるもの(物質)に重きを置く時代が、「土の時代」で
これからは、
見えないものに価値を見出す時代「風の時代」だというのです。
詳しいことは、専門の知識をお持ちの方にお任せするとして、
私たち、「色を扱う者」としては、
この『ふたつの時代の橋渡し』
といったお役目があると思っています。
色はキッカケ!
目には見えない心の中を、
目に見えるカタチとして知るために
色彩心理という分野を、
多くの人に取り入れてほしいです。
さて、メルマガ「虹いろのお話し」では、
今年は新潟県十日町の織商さんが考えられた
『和の12ヶ月』のテーマカラーをご紹介していきます。
一月は【想い紅(おもいくれない)】
色の画像はこちら
URL https://www.taa-color.com/contents_574.html
紅(くれない)という色は、
日本においては、
人々が最初に出会った「美しい赤」
と言えるかもしれません。
縄文土器などに残っている「アカ」は、
ソヒという茶色っぽいアカ。
その後、飛鳥時代に大陸から伝わったアカは、
とても鮮やかで人々を魅了しました。
それが、
「呉(クレ)という国からやってきた藍(アイ=色の総称)
ということで「クレのアイ」=くれないと言いました。
アカというのは、
もともと「明るい」とか「明け」からできた色名で、
夜が明けて周りが明るくなってきた
「状態を表す」ものでした。
聖徳太子が冠位十二階の制度を設けたことで、
色は「状態を表すもの」から
「身分を表すもの」へと変化します。
紅は、紫に次ぐ高位を表す色でした。
美しく、希少価値のあった濃い「紅(くれない)」は、
平安時代になっても「禁色(きんじき)」といって、
特別なものとして扱われました。
色彩心理で考えると、赤は情熱の色。
思いを行動に移す勇気の色。
「紅(くれない)」は、
誰かに恋焦がれ、
その思いを色に託して表現したいという、
熱い気持ちが伝わる色です。
『想い紅』が、鮮やかな真っ赤ではないのは、
奥ゆかしさの表れと見て取れるのではないでしょうか?
「我が、われがの 我(ガ) を捨ててこそみえてくる、神の世界」
密かに想うその気持ちが、
抑え切れないほどの情熱となって、
波動が共鳴する・・・。
そんな時に、
心惹かれる色となるのかもしれませんね。
寒い朝、想い人と偶然会うことができたらいいのに・・・。
そんなことを考えながら、
自らの手に息を吹きかけながら佇んでいる人・・・・。
こんな情景を思い浮かべた時、あなたなら、
どんな色をイメージするでしょう?
そして、その色に、どんな色名をつけるのでしょう?
2021年も、様々な色のおはなし、お付き合いください。
今年もよろしくお願いします。