2021/4/30
十日町織商さんが
1981年に制定された12ヵ月の季の色
によると5月は
『初恋薊(はつこいあざみ)』
こんな色です。
薊には、白やピンク、紫といった色があります。
花の下の瘤のようなものを『総苞』といい、
棘が多いことから『刺し草』なんて呼び方もあります。
この特徴の棘が活かされた逸話が、
スコットランドに残っています。
攻めてきた敵が足元の薊を踏んで、
その痛さに悲鳴をあげたところ、
それに気づいたスコットランド側の
素早い応戦に繋がった、というのです。
これにより、
国を守った花というので、
国花に制定されています。
花言葉は、
独立、報復、厳格、触れないで・・・。
触れないで・・・
5月の虹いろのお話しにも
書かせていただきましたが、
初恋薊(はつこいあざみ)という色は、
知らぬ間に芽生えた『思慕』の気持ちに対する
「戸惑いの色」なのかもしれませんね。
初恋薊は、
和の色(伝統色)としては、
『桑の実色』に似た色です。
桑は言わずと知れた蚕(かいこ)の餌。
その名前の由来も、
蚕が食べる葉=食葉(くは)だとか。
葉はお蚕さんに、実は人の口に・・・。
樹皮は染色に使われるなど、
無駄のない樹木ですが
お茶や漢方薬としても
古くから利用されており
私たちとのご縁の深い木といえますね。
カラースクールT.A.A
彩り香®
藤田たかえ