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フォーイユ・モルト──秋をまとうパリの風

2025/11/28

フォーイユ・モルト



フォーイユ・モルト・・・

フランス語で「枯れ葉」を意味するこの言葉は、どこか詩のように響くと思いませんか?


秋の終わりを感じるパリの街を歩くと、石畳のすき間に落ちた葉がカサリと音を立てます。

黄と茶、そしてほんのりと赤を帯びたその色は、まるで時を重ねたワインのように深く、美しい‥‥‥。


フォーイユ・モルトは、ただの『茶色』ではありません。

日差しに透けると、そこに金が混じり、影の中では、静かな緑の記憶を宿す。

一枚の葉の中に、季節のうつろいが凝縮された色。


この色が心を惹きつけるのは、「終わり」ではなく「余韻」を感じさせるからかもしれません。

木々が葉を手放すのは、決して寂しさだけではなく、次の季節を迎えるための準備。


それは人生にも似ています。

足元の落ち葉を見つめながら、人もまた、何かを手放しながら生きているのだと気づきます。

だからこそ、この枯れ葉色は優しい。


過ぎた時間を悔やむのではなく、「美しかった」と微笑むための色なのです。


フォーイユ・モルトを身につけると、不思議と心が穏やかになります。

ブラウンでもなく、オレンジでもない、そのあいだの曖昧な色合いが、心に余白をつくるのでしょう。

今日の午後は、
お気に入りのスカーフを身につけて、カフェのテラスで一杯のカフェ・クレームを・・・・・・。
そんなイメージが広がる色。

風に舞う葉の音に耳を傾けながら『自分の中の季節』を感じてみませんか?