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若草色(わかくさいろ)
若草色(わかくさいろ)
2021/01/23
2021/1/23
緑という色は、暖色と寒色の間の中間色で
特に、「若」という字がつくことで、
そのみずみずしさを表現する色名になります。
【若草のかさね】
平安時代の『かさねの色目』では
元旦から2月に着用するものとされました。
今のような暖房設備のない時代、
宮中といえども、
寒さは想像以上だったことでしょう。
平安貴族たちにとっても
冷たい大地を割って芽を出す様は
春の到来を喜ぶ気持ちと
重なったことでしょう。
かすかな兆しを希望の光として捉える
日本人の感性が選んだ
色の取り合わせと
いえるのかもしれません。
吉岡幸雄先生の著書
「王朝のかさね色」では、
蓼藍(たであい)と黄蘗(きはだ)
で表現しておられます。