マルーンという色、聞いたことがありますか?
関西の人なら、ご存知の方も多いはず。
そう、阪急電車の、あの色です。
あの落ち着いた、品のある、深い赤茶色。
マルーンとは、スペイン産の大粒の西洋栗のことなんです。
和の色名だと『栗梅(くりうめ)』と言います。
ところで、西洋栗と日本の栗って、ずいぶん違うって、ご存知でしたか?
日本の栗は、大きくて、ホクホクとして、素朴な甘さ。
栗ごはんや栗きんとんに、ぴったりですよね。
一方、西洋栗は、日本の栗より少し小ぶり。
でも、果肉がぎゅっと締まっていて、力強い風味があるんです。
それに、渋皮がむきやすいのも特徴なんだそうです。
だから、マロングラッセのような、
じっくり時間をかけて作る、繊細なお菓子に向いているんですね。
マロングラッセは、フランス生まれの高級菓子で、
西洋栗を砂糖で煮て、糖衣したもの。
2日ごとに糖度を上げていく、
とても手間のかかる製法で作られるんだそうです。
口に入れると、ほろりとほどける柔らかさと、
上品で奥深い甘さが広がって。
まるで、宝石のような美しさなんですよね。
同じ「栗」でも、育った土地が違えば、
こんなにも個性が違うんですね。
秋の深まりとともに、ますます食欲が刺激される季節になりました。
今度の休みは、栗の渋皮煮を作ろうかな?
あなたの好きな、栗cookingは、なんですか?