2021/11/30
2021年の「虹いろのお話し」は、新潟県十日町市の織商さんが、過去に制定された『季の色』をテーマにお届けしてきました。
最終月の12月は『勿忘菫(わすれなすみれ)』です。
勿忘菫は、こんな色↓
3~5月には、可愛らしくて濃い青紫の花を咲かせる多年草です。
その可愛らしさは、世界中で愛されているといっても過言ではないと思います。
英語やフランス語では、ヴァイオレット、イタリア語ではヴィオラ。
カラーセラピーなどで、ボトルのむらさき色を表現するとき、『ヴァイオレット』と言ったり『パープル』といったりしますが、その違いをご存知でしょうか?
日本語にすると、ヴァイオレットは青紫とか菫色とされていて、パープルは赤紫とか貝紫などと呼ばれます。
すみれ色も貝紫も、ひとつの色名としてあるんですけどね。
私たちが見分けることのできる色は、750万色~1000万色と言われています。
微妙な色の違いを見分けて、それぞれに名前をつけ、その時の季節や気分によって使い分けることのできる感性が、日本人の気質を作り上げたのかもしれないと思います。
空気を読む
慮る(おもんばかる)
忖度する(そんたくする)
よし悪しは別にして、なかなか外国語には訳せない日本の文化ですね。
カラースクールT.A.A
藤田たかえ
https://taa-color.com